通期売上高は2023年度比9%増の2億9,130万ドル
2024会計年度の純利益は1,250万ドル、マージンは4%
調整後EBITDAは2023年度比23%増の9,230万ドル、マージンは32%
第4四半期のCTVからの売上高は前年同期比で2倍以上に増加し、総売上高の20%に相当
サプライパス最適化は2024年の事業活動全体の53%に相当
2024年に430万株の自社株買いを実施、これは2024年12月31日時点で完全希薄化後株式数の7.9%に相当
デジタル広告の未来のサプライチェーンを提供する独立系テクノロジー企業であるPubMatic, Inc.(Nasdaq: PUBM)は、2024年12月31日締めの第4四半期および会計年度(通期)の業績を発表しました。
PubMaticの共同創設者兼CEOであるRajeev Goelは以下のように述べています。
「CTVの好調、新たな収益源、広告ビジネスの構築と拡大にPubMaticを選択した大手顧客に牽引され、2024年の収益成長率は2023年の2倍以上に増加しました。当社の収益構造は進化しており、第4四半期にはCTVの売上高が2倍以上となり、総売上高の20%を占めるまでになりました。これらの実績は、当社のプラットフォームにおける重要な規模拡大と、CTV、モバイルアプリ、コマースメディアなど、消費者エンゲージメントが最も高いチャネルへの広告購入の大幅な移行を浮き彫りにするものです。現在、当社のオムニチャネルプラットフォームは、パブリッシャー、メディアバイヤー、コマースメディアネットワーク、キュレーターおよびデータプロバイダーにサービスを提供しており、これらの顧客企業はすべて、広告ビジネスを構築するのに必須なエンド・ツー・エンドのソリューションをセルサイドテクノロジーに求めています。2025年においては、広告バイヤーがキュレートされたブランドセーフなプレミアムインベントリをオープンインターネットに求めるなかで、当社の基盤となるビジネスの成長が加速すると見込んでいます」
2024会計年度(通期)の財務ハイライト:
- 2024年度通期の売上高は2億9,130万ドルで、2023年度の2億6,700万ドルから9%増加。
- 2024年度のオムニチャネル動画からの収入は前年比37%増。
- 2024年のGAAPベースの純利益は1,250万ドル、マージンは4%、希薄化後1株当たり23ドル。2023年の純利益2,890万ドル、マージン3%、希薄化後1株当たり0.16ドルから増加。
2024年第4四半期の財務ハイライト:
- 2024年第4四半期の売上高は8,550万ドルで、前年同期の8,460万ドルから1%増加。
- 第4四半期のGAAPベースの純利益は1,390万ドル、マージンは16%、希薄化後1株当たり26ドル。これに対し、2023年同期のGAAPベースの純利益は1,870万ドル、マージンは22%、希薄化後1株当たり0.34ドル。
事業ハイライト:
オムニチャネルプラットフォームが主要な安定成長分野の収益を牽引
- 第4四半期、CTVを含むオムニチャネル動画からの収益は前年同期比で37%増加。
消費者エンゲージメントの高いチャネルが広告デマンドとセルサイドのデータキュレーションを促進
- Roku、Dish Media、Disney+ Hotstar、TCL、Xumoなどのプレミアムストリーミングブランドとの新規提携および提携拡大を2024年に発表。現在、ストリーミングパブリッシャー上位30社の80%と提携。
重点的な投資により長期的な成長機会を促進
- デジタル広告エコシステムの4本柱である主要ステークホルダー(パブリッシャー、メディアバイヤー、キュレーターおよびデータプロバイダー、コマースメディアネットワーク)に対応する製品を通じて、アドレサブルな市場の総額を2倍超の1,200億ドル以上に拡大。
最近の製品ローンチ
- CTV Marketplaces:広告バイヤー向けに、PubMaticのセルサイドテクノロジーから直接構築され、事前にキュレートされたCTVインベントリを提供する、PubMaticでのみ利用可能なCTV Marketplacesをローンチ。同製品により、パブリッシャーはインベントリからより多くの価値を引き出すことができます。一方で広告バイヤーには、キュレートされたライブスポーツのインベントリを含む、すぐに購入できるプレミアムコンテンツとターゲティングされたオーディエンスが提供されます。
- Creative Category Manager:各動画広告クリエイティブをスキャンし、きめ細かな基準で分類するAIソリューション、Creative Category Managerをローンチ。数百万ドル規模の政治広告費を引き出すために初めて使用され、CTVの大幅な収益に貢献。この生成AIソリューションは近く、他のユースケースと業種にも拡大される予定です。
- PubMatic Assistant:パブリッシャーがシンプルなテキストクエリを使ってあらゆるレポートやデータをリクエストできる、AIで強化されたレポートツール、PubMatic Assistantをローンチ。ビッグデータのインサイトを明らかにすることにより、パブリッシャーは分析を合理化し、生産性を向上させ、新たな成長機会を引き出せるようになります。この強力なツールは、導入への障壁を取り除き、プラットフォームの利用拡大を促進します。
2024年に注力した業務が収益性の高い成長を牽引
- 生成AIの導入拡大により、エンジニアリングの生産性が15%以上向上。ソフトウェア開発、テスト、リリースプロセスの迅速化につながりました。
財務見通し:
第1四半期の業績見通しは、2024年5月下旬にオークション手法を見直した当社のDSPトップバイヤーの1社による継続的な逆風とのバランスを反映しています。調整後EBITDAの見通しは、主にユーロと英ポンドの支出によるマイナスの為替影響を想定しています。また、現在のマクロ経済および地政学的状況に関連して、一般的な市場環境が大幅に悪化しないことを想定しています。
2025年第1四半期について、当社は以下のように予測しています。
- 売上高は6,100万ドルから6,300万ドルの間となる見込み。
- 調整後EBITDAは500万ドルから700万ドルの範囲。