シンガポール(2022年2月16日)-デジタル広告にて優れた成果をもたらすセルサイド・プラットフォームを提供するPubMatic(Nasdaq:PUBM)は、Forrester Consultingに委託して実施した調査「アジア太平洋地域におけるアプリ内プログラマティック広告の現状(The State Of Programmatic In-App Advertising In APAC)」の結果を本日発表しました。この調査は、中国、シンガポール、インド、日本、インドネシア、韓国、タイ、ベトナムにおいて広告意思決定者472名を対象に実施され、重要な知見を明らかにしています。
アジア太平洋地域の広告予算がデジタルメディアにシフトするなか、選択されるデジタルチャネルとしてモバイルアプリ内広告が浮上し、今後12カ月間の予算配分で最も高い割合(20%)を示しました。(以下、モバイルWeb:17%、コネクテッドTV(CTV):16%、デスクトップ:15%)。アプリ内広告の中では、バイヤーがメディアプランの重要な要素としてプログラマティック広告を採用する傾向が強まっています。
調査では、アジア太平洋地域の広告代理店やメディアバイヤーの80%が、デジタルメディアプランにおいてアプリ内プログラマティック広告を「よく利用」または「毎回利用」していることが判明しました。このチャネルへの支出はますます、ブランドへの理解の一貫性と強力な顧客との関係構築といった長期的な目標を達成するために用いられるようになっています。調査によると、アジア太平洋地域の広告代理店は、アプリ内プログラマティック広告に投資する主な理由として以下を挙げています。
- リーチの拡大 74%
- 顧客との関係向上 73%
- 広告購入の効率化 73%
- ブランドへの理解の一貫性 72%
この傾向はアジア太平洋地域の特定の市場やフォーマットにおいて顕著で、中国の広告代理店の81%がブランドへの理解の一貫性を持たせることのためにアプリ内広告に投資しており、地域平均の72%を大きく上回っています。インドネシアでは、79%の広告代理店がブランドへの理解の一貫性を持たせることを目的としてアプリ内動画広告に投資しており、地域平均の72%を上回りました。
アプリ内プログラマティック広告のメリットがある一方で、広告代理店には懸念材料もあります。特に強く懸念されているのが、データのプライバシー規制とターゲティング能力です:
- 39%:データ収集を制限するデータのプライバシー規制を懸念
- 37%:IDFAの変更が最適化に与える影響を懸念
- 36%:効果的なターゲティング能力を懸念
広告代理店はこれらの懸念材料を軽減するためにセルサイドに注目しており、回答者の57%が、取引するパブリッシャーを選択する際の重要な基準として、パブリッシャーデータを入手できることを挙げています。セルサイド・プラットフォーム(SSP) は、こうしたデータ入手を提供する上で重要な役割を担っています。
PubMaticのDirector Publisher Development Southeast Asia, Greater China and Korea, and Mobile App (APAC)であるLashanne Phangは、以下のように述べています。
「この調査の結果は、メディアバイヤーと開発者の両者にとって、アプリ内広告の機会は非常に大きいという当社の見解と一致しています。アプリ内プログラマティック広告は、ますます重要なブランディングチャネルになりつつあり、広告代理店が無視できない存在になっています。モバイルアプリのパブリッシャーと開発者は、このブランド支出を確実に獲得する手段を採用すべきです。広告代理店によって示された課題がデータのプライバシー規制とターゲティング能力に集中していることを考慮すると、アプリ開発者は、強力なターゲティング能力を備え、地域および世界のデータプライバシー規制も把握しているSSPとの連携を検討すべきです」
調査結果は、こちらでご覧いただけます。