2026年1月13日 東京 – デジタル広告のパフォーマンスを提供するAIを活用したアドテクのリーディングカンパニーであるPubMaticは、プレミアムなデジタル環境全体における自律的なエージェント間広告の実行を統合的に管理するために設計されたオペレーティングシステム「PubMatic AgenticOS」を発表しました。AgenticOSが提供するシステムレベルのレイヤーにより、エージェントがプログラマティック広告を迅速かつ一貫性をもって、コントロールしながら計画、実行、最適化できるようになります。PubMaticはAgenticOSのローンチにあたり、先進的な広告主、代理店、パブリッシャーと緊密に連携し、エージェント主導型ワークフローのテスト、構築、導入に積極的に取り組んでおり、AIネイティブ広告の次の段階に向けた実際の市場での検証とイノベーションを推進しています。
広告は、新たなデバイスとフォーマット、数十万規模の新規広告主の参入、全世界数十億人のユーザーを背景に複雑化しており、従来のプログラマティックシステムへのプレッシャーは一層高まっています。こうした環境下では、運用の複雑さや分断を回避しつつ、継続的かつ一貫性のある効果的な意思決定を行うことが欠かせません。この機会に応えるには、リアルタイムで検知、学習、適応すると同時に、人間にはより優れた戦略的なコントロールと明確さをもたらす高度なシステムが必要です。AgenticOSはまさにこのニーズに応えるべく設計されており、遅延や運用上の負荷を伴わないインテリジェントな実行を可能にします。
AgenticOSを利用する広告主は、使い慣れた大規模言語モデル(LLM)インターフェースにおいて、目標、安全基準、ブランドセーフティ要件、クリエイティブのパラメータを定義できます。PubMaticのプラットフォームは、定義された安全基準の範囲内でキャンペーンを継続的に計画、実行、最適化するAIエージェント群を通じて、その意図を具体化します。これによりチームは、手作業による設定やトラブルシューティングに煩わされることなく、より価値の高い戦略、クリエイティブ開発、パフォーマンス分析に集中できるようになります。
エージェントイノベーションからオペレーティングシステムへ
AgenticOSは、PubMaticが長年にわたりエージェント型AIと相互運用性に投資してきたことの成果と言えます。エージェント間通信の標準化から、収益の最適化、オーディエンスやインベントリの発見とプランニング、さらにはディールのトラブルシューティングを行うエージェントまで、広範なイノベーションがAgenticOSに集約されています。これにより、エージェント主導のキャンペーンを大規模に実行・監視し、継続的に改善できる統合型のエンドツーエンド運用環境が実現します。
ポイント実行型のレイヤー群や単一プロトコルのコネクタ群とは異なり、AgenticOSはNVIDIA製GPUを活用するアクセラレーテッドコンピューティング上で動作し、PubMaticのグローバルインフラに組み込まれています。こうした基盤により、毎秒数百万件もの広告取引において、大規模かつ低遅延の推論と調整が可能になり、パフォーマンス、スケール、アカウンタビリティが求められる実際の市場における信頼性の高い実行をサポートします。
2025年12月、PubMaticは独立系エージェンシーのButler/TillおよびGeloso Beverage GroupのClubtailsと協力し、AgenticOS上で初期のエージェント型キャンペーンを実施しました。Claudeによる自然言語入力に基づき、PubMatic AgenticOSはキャンペーン戦術を自律的に提案し、バイイングを実行し、事前に定義されたパラメータ内でリアルタイムにパフォーマンスを最適化しました。こうした自動化により、プラットフォームが継続的な実行と最適化を担う一方で、代理店のチームはより価値の高い戦略立案、クリエイティブ開発、効果測定に集中することができました。
エージェント型AIを実現する3層のアーキテクチャ
AgenticOSは、PubMaticの広告インテリジェンス・アーキテクチャ(Architecture of Advertising Intelligence)を基盤としています。これは、責任あるグローバル規模での自律的な意思決定を支援するために設計された3層のフレームワークです。
- インフラストラクチャ層:NVIDIAアクセラレーテッドコンピューティングは、毎秒数千万件のオークションにおける、マイクロ秒レベルの推論とプライバシー保護されたリアルタイムのデータ統合を可能にし、最大5倍の意思決定速度、ミリ秒未満の応答時間、オークションタイムアウトの大幅な低減を実現します。
- アプリケーション層:PubMaticプラットフォーム全体に組み込まれたエージェント型AIの機能は、Ad Context Protocol(AdCP)やModel Context Protocol(MCP)などのプロトコルを通じて表現された意図を解釈します。これらのエージェントは、プランニング、予測、ペース配分、イールドマネジメント、トラブルシューティング、測定といった主要な広告機能を自動化および調整し、定義された制約内で継続的に成果を向上させるために連携します。エージェント型キャンペーンの初期テストでは、キャンペーンのセットアップ時間が87%短縮され、問題解決が70%向上しました。
- トランザクション層:エージェント型AIが現実世界での実行につながるレイヤーです。相互運用可能な実行環境は、エージェントによる意思決定をPubMaticのActivateバイイングプラットフォームに直接接続し、プレミアムサプライ、実行中キャンペーンのシグナル、直接入札インフラを統合することで、プログラマティックギャランティード(PG)とプライベートマーケットプレイス(PMP)の取引をリアルタイムで実行します。このレイヤーにより、エージェント主導のワークフローは既存のバイイングモデルとの互換性を維持しながら、よりインテリジェントで適応性の高い実行を長期的に実現します。
エコシステム全体におけるエージェント型AIの導入を加速する
実際の市場での導入を支援するため、PubMaticは「Agentic AI Acceleration Program」も立ち上げます。この集中的な取り組みの目的は、広告主、代理店、パブリッシャー、パートナーが初期テストから数週間以内に実際のエージェント型ワークフローに移行できるよう支援することです。同プログラムは、実行、ガバナンス、測定可能な成果に重点を置き、2026年第1四半期を通じて市場への導入を支援します。
PubMaticでは現在、オープンインターネット全体でエージェント型ワークフローを展開し、管理し、拡張する方法の策定に協力していただけるエコシステムパートナーの追加メンバーを募集しています。
パートナーからのコメント
「当社はエージェント型AIを活用し、WPP OpenとOpen Intelligenceを強化しています。PubMaticとの提携によるAgenticOSのテストは、アジャイル(機敏)なイノベーションと自律型広告の大規模な展開を推進するという当社のコミットメントを示すものです」
WPP Media EVP兼データ・技術パートナーシップ担当グローバルヘッド Amanda Grant氏
「当社にとって、エージェント型メディアバイイングを通じてプログラマティック広告にスピードとアジリティをもたらすAIを導入することは大変喜ばしいことです。AgenticOSを提供するPubMaticは、当社とクライアントが迅速に市場参入し、この新興技術の潜在的なメリットをテストし、検証する上で欠かせないパートナーです」
Butler/Till(結果重視のマーケティング代理店) 最高戦略責任者 Scott Ensign氏
「独立系代理店とブランド向けのデジタルメディアバイイングを手がけるBrkthruは、顧客サービスとパフォーマンスを基盤としており、PubMaticのAgenticOSを導入することは、当社業務の自然な延長線上にあるものと位置づけています。AgenticOSがもたらすエージェント主導のプランニングとアクティベーションにより、手作業の設定が常時稼働のリアルタイム最適化に転換され、クライアントへのサービスの向上が実現します」
Brkthru(中・小規模の代理店とブランド向けの大手デジタルメディアソリューションプロバイダー) メディアサービス担当VP Tom Leone氏
「プレミアム動画やライブ配信コンテンツは、広告業界で意思決定の難易度が最も高い領域の一つです。PubMaticのAgenticOSは、配信元にとって不可欠な、実際のオーディエンスの動きにリアルタイムで対応するための自動化を実現しています。当社は、エージェント主導のワークフローがライブスポーツ、エンターテインメント、ストリーミング環境の全体で収益を向上させ、ブランドパートナーにとってより強力な成果をもたらす可能性が大いにあると期待しています」
Foxtel Media(DAZN傘下、オーストラリアを代表する定額制テレビ・ストリーミング企業Foxtel Groupのメディア部門) アドバンスト・アドバタイジング担当エグゼクティブディレクター John Matthews氏
「エージェント型ワークフローは、CTVのプランニングと最適化の方法を根本から変革しつつあります。PubMaticのAgenticOSは、オープンインターネット全体で相互運用性と拡張性が担保された未来を実現するための重要な一歩です。エージェント主導のバイイングが、広告主により高い透明性とパフォーマンスを提供する上でどのような役割を果たせるのか、当社は大いに期待しています」
Olyzon(エージェント型CTV広告プラットフォーム) 共同創業者兼CEO Jules Minvielle氏
「MiQ SigmaをPubMaticのAgenticOSと統合することで、次世代のプログラマティックバイイングを形作るのは、個々の技術ではなくエコシステム全体であることを示せるでしょう。この提携により、MiQ Sigmaのトレーディングエージェントは、より多くのインベントリとオーディエンスパッケージに接続し、クライアントにとってより迅速かつ的確な意思決定を行うことで、成果の向上をもたらすでしょう」
MiQ(マーケターと代理店向けのプログラマティックメディアパートナー) グローバル最高戦略責任者 John Goulding氏
「プログラマティックはリアルタイム入札以来となる、最大の変革期を迎えており、その中心にあるのがエージェント型メディアバイイングです。理論から実践への移行は驚くほど急速に進み、会話型AIインターフェースを通じて本格的なキャンペーンが展開され、リアルタイムで自律的に最適化されることが現実になっています。PubMaticとのAgenticOSにおける協業により、人間の戦略と自律システムがどのように融合し、パーソナライゼーションと拡張性における新たな可能性を切り開くのかということにおいて、私たちはその最前線に立つことができています」
Wpromote(独立系マーケティングエージェンシー) 動画およびプログラマティック責任者 Skyler McGill氏
PubMaticのAgenticOSの詳細と、今後のエージェント型AIに関するパイロットプログラムへのご参加については、https://go.pubmatic.com/agenticOS をご覧ください。
■ PubMaticについて
PubMaticは、AIを活用したアドテク企業として、デジタル広告のパフォーマンスを提供しています。バイヤー、パブリッシャー、データパートナー、コマースメディアネットワークをつなぐ、インテリジェントかつ統合されたプラットフォームを通じて、より高い透明性、コントロール、効率性を備えた優れたパフォーマンスを実現します。
2006年の創業以来、PubMaticはプログラマティック広告における主要な進化を先導してきました。最初期のOpenRTB取引の実現から、AIドリブンの最適化やプライバシーを重視したイノベーションをプラットフォーム全体に組み込むことまで、継続的に取り組んでいます。オムニチャネルでのスケール、実証された信頼性、そして継続的なイノベーションを通じて、PubMaticは、よりインテリジェントで収益性が高く、持続可能なオープンインターネットを構築しています。
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