ガイダンスを上回る売上高と調整後EBITDAを達成

CTVを含むオムニチャネル動画の売上高は前年比で34%増加し、総売上高の41%に相当

CTVの売上高は前年比50%超の成長

サプライパス最適化は事業活動全体の55%以上に相当

2025年第2四半期に350万株の自社株買いを実施、これは完全希薄化後株式数の7%に相当

デジタル広告の未来のサプライチェーンを提供する独立系テクノロジー企業であるPubMatic, Inc.(Nasdaq: PUBM)は、2025年6月30日締めの第2四半期の業績を発表しました。

PubMaticの共同創設者兼CEOであるRajeev Goelは以下のように述べています。

「第2四半期は好調な業績を達成し、売上高と調整後EBITDAは予想を上回りました。プラットフォームに新たなパブリッシャー、ストリーマー、広告バイヤーを加え、Activateとコマースメディアの規模拡大を継続して、セルサイドターゲティングが大幅に成長しました。私は20年間にわたりこの業界の進化を目の当たりにしてきましたが、今まさに転換期を迎えていることは明らかです。SSPとDSPの境界線は曖昧になり、AIは広告の制作、取引、最適化の方法を根本的に変えつつあります。こうした変化はプログラマティックエコシステムを再構築しつつあり、当社に優位性をもたらすと確信しています。当社のエンドツーエンドのAI搭載プラットフォームは、パブリッシャーと広告バイヤーがより高いパフォーマンス、コントロール、透明性を求める力を高めます。当社の最優先事項は、DSPミックスの多様化、CTVにおけるリーダーシップの強化、最も成長性の高い分野への投資です。当社はより強固でレジリエンスのある事業を構築し、長期的な成長と市場シェア獲得に向けて優位な立場にあると確信しています。」

2025年第2四半期の財務ハイライト:

  • 2025年第2四半期の売上高は、7,110万ドル(前年同期の6,730万ドルから6%増加)。
  • 2025年6月30日締めの12カ月間の売上継続率は102%(前年同期で比較可能な12カ月間は108%)。
  • 営業活動による純キャッシュフローは1,490万ドル(前年同時期の1,190万ドルから増加)。

事業ハイライト: 

オムニチャネルプラットフォームが主要な安定成長分野の収益を牽引

  • CTVからの収益は前年比で50%以上増加。最近PubMaticは米国の大手ストリーミング事業者上位5社を新たに獲得し、市場浸透率は世界上位ストリーミング事業者30社のうち26社(87%)に上昇。
  • CTVを含むオムニチャネル動画からの収益は前年比34%増で、総収益の41%を占める。

エンドツーエンドのプラットフォームが顧客の採用を促進し、パフォーマンスとスケールを向上

  • 7月にLive Sports Marketplaceを開始し、これにより広告主はFanServ、MLB、FuboTV、DirecTV、Spectrum Reach、Rokuのライブスポーツ広告インベントリにアクセス可能に。ライブスポーツ分野での成長は続き、2025年上半期のバイヤーアクティビティは前年同期比で約3倍に増加。
  • 2025年第2四半期の当社プラットフォームにおける総アクティビティのうち、サプライパス最適化が占めたのは55%以上(前年同期の51%から増加)。この伸びは、Activate、CTVマーケットプレイス、強力なセルサイドターゲティング機能に牽引された。
  • 第2四半期のActivateにおけるバイイングアクティビティは、第1四半期比で2倍以上に増加し、キャンペーンの90%以上がクライアントのKPIを達成もしくは上回った。 PayPalはActivateを活用し、4億3,000万以上のアカウントから得られる独自のトランザクションベースのオーディエンスデータとPubMaticのプレミアムインベントリを統合。CTVを含む複数のフォーマットにわたる広告主のキャンペーン実施を効率化している。
  • 多様なDSPミックスにより、パフォーマンスマーケターと中堅DSPからの広告支出は前年同期比で20%以上増加。MNTNやtvScientificなどのバイヤーは、プレミアムサプライ、アドレサブルオーディエンス、フルファネルのセルサイドソリューションへのアクセスを重視しており、PubMaticへの広告支出を急速に拡大。これらのバイヤーは総合的に当社のプラットフォームを強化し、デマンドの多様性、バイヤーのレジリエンス、プラットフォームの定着度を向上させている。
  • 欧州トップクラスの鉄道・バスアプリ(チケット販売と経路案内など)で世界中に2,700万人のアクティブカスタマーを擁するTrainlineは、PubMaticのSSP、Connect、OpenWrapを活用し、パフォーマンスベースの増分収益を大幅に拡大。この広範な統合により、Trainlineはオンサイトインベントリとオフサイトアクティベーションの両方を収益化。

AIを活用した新機能を発表

  • AI搭載アナリティクスエンジン「PubMatic Assistant」の強化により、パブリッシャーとバイヤーは直感的なチャットベースのインターフェースを介して、インサイトの利用、トラブルシューティング、キャンペーン意思決定の誘導が可能に。

PubMaticのCFOであるSteve Pantelickは以下のように述べています。

「CTV、Activate、セルサイドターゲティング、キュレーションなど、高利益率の収益へと事業構成がシフトするなかで、第2四半期は好調な業績を達成し、売上高と調整後EBITDAのガイダンスを上回りました。当社の見通しには、主要DSPパートナー1社による広告支出の減少が含まれていますが、その影響を軽減しつつ、事業の基盤となる健全性は依然として堅調を維持しています。さらに、DSPの組み合わせの多様化とバイサイドへの投資の加速、CTVの拡大、新たな収益源の拡大、テクノロジースタックとオペレーション全体にわたるAIの統合といった主要な優先事項に注力するため、リソースを最適化しています。当社は健全なバランスシートを保持し、ポジティブなキャッシュフローを生み出しています。持続的で加速的な成長、収益性の向上、株主価値の最大化を推進する長期戦略に自信を持っています。」

財務見通し:

当社の財務見通しは、現在のマクロ経済および地政学的状況に関連して、一般的な市場環境が大幅に悪化しないことを想定しています。

2025年第3四半期について、当社は以下のように予測しています。

  • 主要DSPバイヤー1社による影響を含め、売上高は6,100万ドルから6,600万ドルの間となる見込み。
  • 調整後EBITDAは700万ドルから1,000万ドルの範囲で、中間値で約13%のマージン。調整後EBITDAは、主にユーロと英ポンドの支出によるマイナスの為替影響を想定。