日本経済新聞社がPUBMATICとのPROGRAMMATICのパートナーシップで販路を拡大
日本経済新聞社は、日本経済新聞および日経電子版を中核に、デジタルサービス、雑誌、書籍、映像、文化事業など多岐にわたる事業を展開する、日本を代表する経済メディアです。2026年には創業150周年を迎えます。「信頼されるメディア」として、世界中の読者や顧客に向けて、様々なコンテンツサービスを提供しています。同社が運営する「日経電子版」は、有料購読者数が100万人を超え、日経ID会員は1,000万人規模に達しています。2015年に買収した英フィナンシャル・タイムズ(FT)とは、2025年で提携10周年を迎えます。グループ全体のグローバルデジタル有料購読数は370万に達しており、世界有数の規模を誇ります。
課題
日本経済新聞社は、さらなる広告収益拡大と成長機会の創出が課題でした。同社は長年にわたり手売り販売の手法を採用しており、広告収益は純広告のみでした。プログラマティック広告の需要は認識していたものの、十分に対応できていないという課題を抱えていました。自社の営業体制だけでは接点を持ちにくい広告主ともつながり、より広範な広告主にリーチする手段が求められていました。
中でも重要な課題となっていたのが、プログラマティック中心とする海外の広告主との接点をどのように構築するかという点でした。グローバル市場での実績があり、各国に拠点を持つパートナーによる、高品質な海外バイヤーとの接点と広告運用支援が求められていました。また、収益性と読者体験を両立しながら、透明性と広告品質を担保するためには、業界で信頼と実績のあるパートナーの存在が不可欠でした。
ソリューション: PREFERRED SSP
日本経済新聞社は2015年よりPubMaticとのパートナーシップを開始し、現在ではPreferred SSPとしてPubMaticを優先的に活用しています。特に近年では、海外の広告主や、自社営業では接点を持ちにくいバイヤーへのリーチ拡大に注力しており、PubMaticを通じた配信が重要な役割を果たしています。
パブリッシャーが複数のSSPの中から、技術力・収益性・透明性などの観点で最も信頼できるパートナーを選定し、優先的に活用する取り組みである Preferred SSPを通じて、新たな広告需要を獲得し、日本経済新聞社の広告収益は向上しています。特に、大手外資系IT企業をはじめとするグローバルバイヤーとの新規取引が拡大しており、純広告に加えてプログラマティックでも日経電子版の在庫が買い付け可能であるという認知が、特に海外の広告主の間で広がりを見せています。配信における品質確保の観点からも、Open MarketではなくPMP(プライベートマーケットプレイス)に限定した運用を徹底することで、メディアとしてのクオリティやブランドセーフティが強固に担保されています。
プログラマティックでキャンペーンを一括配信することが一般的な海外のバイヤーにとって、PubMaticは日経電子版の在庫にアクセスできる唯一の窓口であり、他のキャンペーン同様、既存のDSP経由で日経電子版に広告を出稿できるという点は、広告主にとって大きな価値を提供します。 PubMaticは、日本経済新聞社の方針に柔軟に対応する信頼あるパートナーとして、グローバル案件で強固な連携体制を築いています。