監修担当:
パブマティック株式会社 アドバタイザーソリューション担当
アソシエートディレクター 丹羽 大介
もしも、インベントリではなくオーディエンスありきで、PMP(プライベートマーケットプレイス)の企画をするとしたら、どうでしょうか?
これまで、PMPについての話は、すべてインベントリありきで行われてきました。PMPは、公開オークションで買い付けできない、パブリッシャーのインベントリもしくはインベントリのうち特定のセクションにアクセスするように設定されています。
よく報じられているように、PMPへの支出は増加傾向にあります。もちろん、PubMaticでも、当初からこの成長傾向を把握しています。しかし、PMPにはいくつかの「弱点」が残っていることも確かです。
PMPの弱点
・キャンペーン前にプランニングを実施できない
バイヤーはPMPでリーチできるオーディエンスやインプレッション数を事前に把握できないため、キャンペーンの予測は難しいという状況があります。自ら買おうとしているものを把握できないということは、正当なコストを算出できないということ。このため、無駄な支出や時間がかかってしまい、キャンペーンの途中での調整を余儀なくされてしまうのです。
・設定にミスアライメント(ずれ)が生じやすい
PMPが主流になるにつれて、ディール条件と実際の実装の乖離や、Deal IDの間違いに悩まされるトレーダーが増えています。
・スケール不足
PMPにオーディエンスのセグメントやビューアビリティを重ね合わせると、当然、スケーラビリティに影響が出てしまい、配信できるインプレッション数が大きく減少してしまいます。このため、バイヤーは複数のパブリッシャーに同じパラメータの設定を要求する必要が出てきます。また、予算消化を確実にするため、すべてのターゲティングパラメータを解除する必要に迫られることもあります。
・コスト増とROI低下
The Trade desk社で在庫戦略やパートナーシップを担当しているシニア・バイスプレジデントのTim Sim氏は次のように指摘しています。「賢明なバイヤーは、商品を購買する可能性が高いユーザーと低いユーザーに広告を出すのに、同じ価格を支払うことはないでしょう。(PMPにより)オーディエンスターゲティングの精度が下がり、インプレッションの評価を正しく行うことができず、コストを無駄に支払った結果、ROIが下がるという結果が起きています」
PMPの弱点を克服!PubMaticの新ソリューション
2018年4月、私たちPubMaticは、上記のようなPMPの弱点を克服する画期的なソリューション「Targeted PMP」をリリースしました。Targeted PMPは、オーディエンスを最重視し、次のような課題を解決に導きます。
・セットアップの簡略化
Targeted PMPは、優先すべきパブリッシャーに対してユニークなデータを利用してターゲティングできる、DealIDを作成します。これによって、ターゲティングが改善されると同時に、パブリッシャーとの困難で時間がかかる交渉やセットアップの手間を省くことができます。
・インベントリの有効活用
Targeted PMPを活用すれば、バイヤーは、ほんの数クリックするだけで、どのインベントリがどのオーディエンスに適しているかを把握でき、セグメントに合わせて簡単にディールを調整できるようになります。
・スケーラビリティ
複数のパブリッシャーに対して、オーディエンスやビューアビリティといった複数のターゲティングの基準を組み込んだディールを、直感的なユーザーインターフェース上で作成できます。
・リアルタイムオーディエンスプランニングツールとしての活用
Targeted PMPを使えば、ディールの作成中にPMPキャンペーンのリーチ数とインプレッション数をリアルタイムで予測することができます。
PubMaticのTarget PMPを利用することで、バイヤーはセルフサービスのツール上でスケーラブルなPMPディールを作成することができます。バイヤーは、交渉やトラブルシューティングに時間を費やすことなく、高品質なパブリッシャーとユニークなオーディエンスデータを利用して容易に取引することが可能です。これにより、より効率的なワークフロー、透明性が期待でき、消費者をPMPの中心に取り戻すことができるでしょう。
PubMaticは、パートナーの皆様の増収を促進し、革新的なインフラを提供し、業務効率を高める方法を模索し続けています。 今回ご紹介したTargeted PMPを始め、PubMaticのその他のソリューションについての詳細は、こちらまでお気軽にお問い合わせください。