ヘッダー入札の普及によるセカンドプライスオークションの変化
PubMaticを含むプログラマティックのテクノロジー企業は、これまでオークション方式としてセカンドプライスを採用してきました。このオークション方式では、落札者の支払額は、入札した支払額よりも少ないものになります。PubMaticは、理想的な環境ではセカンドプライスオークションが、メディアバイヤーにとっても、パブリッシャーにとっても最適な方式であると考えています。(詳細は、「オークションダイナミクスを理解する」をご覧ください。)
しかしながら、昨今のヘッダー入札の隆盛により、状況は急激に変化しています。今では、どのオークションがファーストプライスで、どのオークションがセカンドプライスか、バイヤーからは分かりにくい状況が生まれており、それによってバイヤー側の入札戦略は以前よりも難しい状況に置かれています。
ファーストプライスオークションへの移行
そこでPubMaticでは、このような問題に対応すべく、数多くのお客様から入念な聞き取り調査を行い、また自社のデータを詳細に分析しました。その結果として、いわゆる「マルチレベルのオークション(ヘッダー入札等)」では、ファーストプライスオークションに移行することを決定いたしました。ウォーターフォールのオークションでは、引き続きセカンドプライス方式を採用いたします。
DSPパートナーに対する透明性を確保するため、IABのOpenRTB 2.3と2.5の仕様でサポートされている”at”フィールドと”fd”フィールドを使用し、オークションの種類を入札ストリームの中で渡せるようにしています。まだファーストプライスオークションに対応した入札ロジックを持っていないDSPは、PubMaticのビッドシェイディングを利用することも可能です。
PubMaticは機械学習にもとづいて、マルチレベルオークションにおいてDSPの勝率を確保しつつ、DSPの入札金額を引き下げることができます。複数のDSPパートナーがすでにこの技術を利用し、よい結果を出しています。
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